このCanabaltというアプリが当初出たときは衝撃を受けた。
その衝撃は、音楽やゲーム設定のからくる高い緊張感と小さい主人公がビルを走りまたは飛んで駆け抜けいく躍動感とがが入り交じったものだった。
とにかくその世界観とゲームのスピード感とゲーム進行のテンポの良さに魅了され、必死にゲームスコアを伸ばそうと友だちと競いあったものだ。
とにかくこのCanabaltは一時期のiPhoneゲームアプリの決定版と言えるゲームだったと思う。
ゲームはいたってシンプルだ。
画面左端に出てくる小さな主人公が、なぜかはわからないがビルの上やビルの中を駆け、もしくはビルを飛び越えたりしてひたすら駆けていくゲームだ。
これのどこが面白いの?
とか思うかもしれないが、これが面白いんだ!
ゲーム画面はモノクロで、荒廃したSF世界連想させる。ゲームには直接は関係ないけれど、背景に見えるロボットや鳩も動いていて非常に手が込んでいると言える。
それと音楽のレベルも非常にレベルが高いし、効果音も同じである。
とにかくこの世界観に非常にマッチしている。
主人公がビルの窓ガラスを割り次のビルへ乗り移る。そのときのガラスの音や主人公の息づかい、さらに着地したときの転がり方にいたるまで手抜きがない。
絵はピクセルで描かれた絵だが細かいところまで良く描きこまれているからとても美しくみえる。
そしてゲームのスピード感も非常にいい。駆けている主人公のスピードがどんどん上がっていくのだ。そのままずっと駆けていたら速くなりすぎて操作出来ないくらいになってしまうが、ビルの途中途中に椅子やら大きな空き缶やらがあってそれにぶつかって上手くスピードを落とせるようになっている。
そしてもし主人公がビルの間に落ちて終わっても、ほんと一瞬で次のゲームがまたスタートするのだ。このテンポの速いかんじもまたいい。
特に短い時間しかない電車の移動のときなんか、このゲームのテンポが速いのがとてもいい。iPhoneをポケットからさっと取り出して、ゲームをすぐにはじめて何回もチャレンジしたとしても10分もあれば十分楽しめるゲームなのだ。
肝心なことを言い忘れたけど、主人公をジャンプさせるには画面のどこでもいいからタップすればそれでいい。ジャンプの幅もタップを触りかたで変化させられる。この扱いが非常に難しく、またそれがゲームをスリリングにする一面がある。
Canabaltはほんとうに単純なゲームだ。操作は画面をタップするだけだし、ゲームの種類やステージがいくつもあるわけでもない。ほんとにただビルを飛び跳ねて駆けるだけのゲームだ。
すぐ飽きてしまいそう。
そう思う人は絶対いると思うけど、実は簡単には飽きないゲーム進行なのだ。
それはコースは毎回毎回違うのだ。といっても見た目はまったく一緒。ただし、同じビルの並びは絶対にない。もし同じ時があったとしても一瞬だけの話。一秒後には違う。
そう先読み出来ないのだ!
このゲームのキモはまさにここ。なんとゲームのコースを覚えて攻略なんてことは出来ない。だからゲームに緊張感があり、スリリングで飽きないのだ。
自分の一瞬の判断で駆け続けていかなかれば生き残れない。そんなゲームだ。
とにかく筆者が一時期ハマって何度も何度も何度もやり続けた。おかげで随分と寿命が縮まったよw
もし少しでも興味をもったら購入を進める。今でも色褪せない名作ゲームを楽しんでほしい!